「生産技術 x IoT」による自働化・IT化で工場の生産性向上

代表ごあいさつ(2016年6月6日)

当社代表のごあいさつ

わが国のものづくりは、1990年代前半まで圧倒的な品質と技術力で世界一の座にいました。当時私は小学生でしたが、数年に一度北米に住む親戚や友人に家族で会いにいっていました。太平洋の向こう側にある言語も文化もまったく異なる国でしたが、街のいたるところではTOYOTA、SONY、Fujitsu、TDKなど日本製の看板や製品を目にすることができました。北米に住む親戚は、アメリカ製の自動車からトヨタ製の自動車に乗り換え、メンテナンスフリーと乗り心地のよさといった体験に感動していました。家庭内ではサイズが小さいにも関わらず品質がよい日本製のAV機器や白物家電に買い替え、ホームパーティで新しい製品での体験を自慢している姿を見ることができました。さらに、同世代の子供たちの間ではニンジャ、ニンテンドー、トランスフォーマーのアニメなどが大流行しており、幼いながら日本人として日本が生み出したものに誇りに感じていました。

かつて世界の人たちにインパクトを与えた日本ならではの品質と技術力に基づく価値は、何から生まれたのでしょうか。私見ですが、日本の自動車産業で技術者として国内外で働いた経験からいえることは、日本独自の価値を生み出す源は日本人特有の職人気質とまじめさと思います。技術開発における徹底的な数値追求から、生産設備の制御盤内の配線のしかたまで、日本人の几帳面で細かいところまでこだわる職人気質が表れていると感じました。この日本人特有の職人気質がいわゆる「カイゼン」や「すり合わせの技術」や「おもてなしの心」という強力なボトムアップの現場力となり、他を圧倒する競争力のある技術や品質などの価値を生み出してきたのだと思います。また、日本人のまじめさは、自身が所属する組織の上位方針に従い自身の仕事の役割を理解し、組織に忠実に働くことを推進しました。組織側も仕事の範囲内で技術者に自由闊達に技術や品質を追求する環境を与えます。このような忠実さに根付いたトップダウンの組織の風土は、組織の方針に合わせて多くの技術者を統率して価値を生み出すことを可能とし、組織としての国際競争力を高めてきたのだと思います。世界の人たちを魅了する品質と技術力に基づく価値の源は、このように日本人ならではの現場力というボトムアップの力と忠実さというトップダウンの力がバランスよく融合した結果と考えます。

しかし、現在の国内製造業はかつてのような勢いを失ったと感じます。アップルやサムソンなど海外の多くの新興企業が画期的な製品や日本製品の派生商品によって日本企業を圧倒するブランドに育っています。もちろん画期的なサービスや派生商品が実現できたのは日本企業が磨き上げた技術があったからですが、それらの技術を使うことに長けていたのは海外文化圏の企業のようでした。かつて世界一のブランドであった日本企業が完成品において世界シェアを落とし、不採算ブランドの売却などを行っているのは個人的に残念でなりません。また、トヨタ生産方式といった画期的な生産技術に関しても国内では特定の分野の特定の企業間でしか広まっていないようですが、北米では製造業以外にも応用できるリーン思考として体系化されています。これは全産業の生産性向上に活用されており、米国の産業の生産性は日本の約2倍と言われています。激しくなる国際競争では素早し意思決定と目先の結果を生み出すスピードを求められ、日本企業が得意とする失敗から学んでコツコツと「カイゼン」するための時間や「技術をすり合わせ」て価値を生み出す時間が失われています。また、上位方針からの垂直立上げなどにより技術者の役割と専門性が細分化され、技術者の時間的な余裕がなくなり「おもてなしの心」すら失われている現場を目の当たりにしてきました。そんな中、情報通信技術の発達により製造業に第四次産業革命を起こそうと世界が新しい競争を始めています。しかし、どうもこの流れを日本企業がリードしているようには感じられません。かつてのように日本の製造業が世界をリードして輝きを取り戻すには、日本ならではの品質と技術力に基づく独自の価値を生み出すことができる画期的な仕組みを構築しなければいけないでしょう。

そこで私は、「技術者の知恵xテクノロジー」によって日本独自の仕組みによる産業革命を起こそうと思い当社を立ち上げました。私自身が見てきたかぎりでは大手工場から中小工場までまだまだアナログなものづくり現場に、最新のデジタル通信技術を組合せることでムダな作業を減らし、作業効率を飛躍的に高めることができると考えています。また、IoTなどの先進技術によって今まで見えなかったものが見えるようになり、その情報を広く共有することで、新たな改善につなげていけると考えています。私自身も製品開発・試作・生産準備・量産の各ステージの現場に入り込んで、本当に現場に必要な価値を生み出していきます。ベンチャー企業ならではの身軽さと自身の技術者としての経験を武器に、規模や分野を超えた国内の製造業に入り込んで新たな価値の創出と連携の輪を広げていきます。このような規模や分野を超えて日本の技術者の知恵がテクノロジーによって連携し、世界にむけてインパクトのある価値を生み出すことが私の考えるものづくり革命です。ものレボ株式会社の社名には、そんなものづくりレボリューション(革命)への想いがこもっています。

2016年6月6日

 

代表経歴

2009年

同志社大学工学部エネルギー機械工学科 卒業

アイシン精機株式会社に生産技術者として入社

新製品の工法開発に従事

2010年~2012年

同社北米生産拠点での新製品の立上げに開発段階から参画

自身が企画した生産ラインを現地で立上げ

2013年~2014年

複数の工法開発を行いながら画期的な計測技術を開発

2015年

同社国内工場の合理化業務に参画

2016年

アイシン精機株式会社退社

ものレボ株式会社設立

同社代表取締役に就任

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