「生産技術 x IoT」による自働化・IT化で工場の生産性向上

トヨタ生産方式(TPS)とリーン思考

「生産」=「価値を生み出すあらゆる活動」

トヨタ生産方式(TPS)とは、トヨタ自動車工業(当時)の大野耐一氏や鈴村喜久雄氏らが生産ラインのムダを徹底的に排除するために確立した生産方式のことです。この中では7つのムダを定義し、それらを排除するために「ジャストインタイム」と「自働化」を2本柱として体系化された手法です。今日では、この考え方は生産現場だけでなくオフィスワークなどあらゆる業務フローに生かされています。

特に米国では、この方法を独自に研究し実践を通じて体系化していきました。その考え方がリーン思考です。リーン思考は顧客目線での「価値」を定義し、顧客までの「価値の流れ」のムダを取り除くという普遍的な考え方とすることで、生産現場だけでなく製品開発・流通・販売・製造などあらゆる分野の業務プロセスのムダを省くことを目的としています。

「後工程はお客様」で考える

トヨタ生産方式の考え方とリーン思考に共通するのは、後工程=お客様への価値(品質・納期などのニーズ)が最大化できる為の理想の姿を明確にした上で、その実現を阻むムダを排除していく顧客目線の手法であるということです。後工程であるお客様から遡って業務の流れ(価値の流れ)を見える化し、流れを滞留させるムダを洗い出すことで、効率的にムダを排除し、理想の姿を追及する実践的な手法です。

実際に、この考え方を導入するだけで、(相当の努力を必要としますが、)従来の業務のやり方に対し、品質不良99%減・リードタイム5割減・在庫量9割減などの実現も可能となります。

このように、顧客目線のこの活動の結果がもたらすのは、ムダな支出を大幅に削減するだけでなく、顧客からの信頼というすばらしい利益をもたらすことになります。生産方式という名がついていますが、考え方を理解し実践すればあらゆる生産活動「価値を生み出す活動」の効率を革命的に向上することができます。

リーン思考とトヨタ生産方式の違い

リーン思考とは、顧客にとっての「価値」の「流れ」をもとに、ムダを取り除く考え方です。リーン思考は、トヨタ生産方式の考え方から生まれていますので、考え方の根本的な違いはありません。

1960年代にトヨタ生産方式が持ち込まれた米国では、トヨタ生産方式の考え方があらゆる生産活動の応用できることに着目し、より幅広い分野でも理解と実践をしやすくするために、1980年代に体系化されたものがリーン思考です。

リーン思考ではトヨタ生産方式では当たり前のものとして存在している「価値」を定義するところが出発点になっています。これは、トヨタ生産方式では対象が工業製品となっており、わざわざ定義しなくても製品の「安全性」「品質」「納期」「価格」といったものを当たり前の「価値」として扱っているからかもしれません。リーン思考ではこの「価値」を顧客目線で再定義し、活動の出発点とすることでリーン思考を普遍的な考え方にしています。

「価値」を軸とすることで、製造業だけでなくあらゆる業種の人が自身の業務が生み出す「価値」を定義することができます。リーン思考ではこの「価値」の「流れ」、つまり価値を生み出すあらゆる工程(製品開発、受注処理と販売、生産など)のムダを排除することで、顧客への「価値」を最大化することを目的としています。

この「価値の流れ」を作り、ムダを排除する改善活動をするという考え方がトヨタ生産方式の考え方そのものとなっており、より幅広い分野でも理解と実践をしやすく体系化されたものがリーン思考です。

このように、リーン思考を理解し実践していくにはトヨタ生産方式の考え方を理解しておいた方がいいと思います。そこで、当ホームページではリーン思考だけでなくトヨタ生産方式の考え方や仕組みについての解説も掲載しています。

全員参加による人材育成

トヨタ生産方式やリーン思考で使用するツールは、現場で起きていることを定量的・定性的に見える化して改善点を顕在化する道具となります。つまり、誰もが同じ考え方・同じ指標で問題点を認識し、改善することができます。また顧客ニーズを中心にフレキシブルな生産体制を要求するため、あらゆる職種の人が自身の専門以外の仕事もできるようにする必要があります。

このためリーン思考を導入する組織では人材育成が重要です。さらに、リーンな職場が実現すると人材が色んな分野のスキルを身に付ける環境になることも特徴となります。このような人材と育成システムを抱える組織は、絶え間ない改善によって圧倒的な生産性を発揮することができます。

実践しよう!

当社はこのすばらしい方法を製品開発から販売まで活用することで圧倒的な品質とパフォーマンスを発揮しようと考えています。また、これらの実践で得られる知見等は、この弊社ホームページ、弊社セミナーなどで公開しますので、是非、実践してみて下さい。

内容に関するご指摘や実践に関するご相談や改善事例などがあれば是非ページ下リンクの「お問合せページ」からご連絡下さい。トヨタ生産方式の考え方に基づくリーン思考による事例やテクニックを共有できるコミュニティになれば幸いです。

変化を恐れずリーン思考を取り入れ、苦難を乗り越える努力をした結果は皆さまの想像をはるかに超えるものとなるでしょう。

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